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Pride Woodへの期待

安田  哲也有限会社ウッズ一級建築士事務所 平成29年度委員会アドバイザー

当該ガイドラインは、地域材木製品の安心安全を消費者に届ける生産者に課す最低限のマナーと仕様を示した画期的なものです。ガイドラインの上位に位置づけられる「憲章」は、地域材の価値を高める製品づくりに真摯に取り組む全国の生産者に向けて、輝きに満ち揺るぎない旗印となることを大いに期待したいと思います。

一方で、今後さらに検討すべき点は、当該ガイドラインが目標とする社会像の明示、志ある賛同者のターゲット設定、当該ガイドラインにおける地域材の定義と認証対象の明確化です。

地域材の特性を活かし、産地毎の個性が強みとなる認証制度の設計を望みます。森林所有者⇔製造流通者⇔消費者の顔の見える関係づくりを促す、生産体制に求めるポリシーは大切にしたいところです。なぜなら、「消費行動による森づくりへの参加」は、消費者にとって分かりやすいメッセージになるはずだからです。

宮村  太一般社団法人 安曇川流域・森と家づくりの会 代表 平成29年度委員

地域材にはその地域ならではの樹種があったり、林業の歴史や気象条件で育まれた木の特性があったりします。生産者自身の理念や自然から学んだ森づくりのカタチもあります。しかし、そうした地域材の魅力は、消費者に十分伝えきれていない側面もあると思います。本事業で制定した「Pride Wood 製品ガイドライン」による「品質表示」が、それに沿って説明することで魅力が自然と伝えることができる。製品パンフレットとは違ったコミュニケーションツールとして発展することを期待しています。 

井上  淳治NPO法人 西川森の市場 代表理事 平成29年度委員

木を育て、その木を使って製品を作っている私は、どうしても「木」が中心のものづくりになってしまい、使う側(消費者)の視点が抜け落ちていることがあるかもしれません。また、こちらでは当たり前のことが、消費者にとって興味深いこともあるでしょう。

生産者が、守るべきこと、伝えなければならないこと、伝えたいこと(こだわり)、消費者が知っておくべきことを製品に表記することは消費者、生産者双方にとって意義あることだと思います。