Pride Woodデザインプロジェクト
近年の木育、木を使った自然保育に対する認知の高まりの中で、教育関連の施設、設備、教材等に対する積極的な木材活用の取り組みが進められています。とりわけ安全や安心、そして製品の質が重視される幼児教育の施設、家具、ツールは、国産材、なかでもA材の利用対象として期待されています。けれども、うまく国産材の特徴を生かせていない、十分に活用されていない、現場のニーズと一致していないといった指摘をされる事例もあります。
私たちは、そこに木育についての理解を持ったデザイナーの不在こそが問題の根源であることに気づきました。木育を理解し、保育や教育の現場を知り、デザインとして提供できる人づくりこそが、木材の利用において喫緊の課題であると考え、本プロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトでは、「木育空間」づくりのための、設計者、デザイナーの養成のための研修会を、「木育デザイン虎の穴」と題して開催しています。優れた実践者、専門家を講師として招き、これからの保育環境としての木育空間デザインについて、実践を通して徹底的に議論し、考え、その哲学やスキルを少しでも身に付けていただきたい。そのために、今後もこのプロジェクトを継続していく予定です。
◎令和元年度 顔の見える木材での快適空間づくり事業